自分はもうこれ以上はゲームできない、というところから5回くらいは壁を越えられる気がする

http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20070727/1185575866
ゲームをしていて、「ああ、今の自分はゲームをしすぎだ、もうこれ以上ゲームをしたら体が壊れる」とか思うことって結構あると思うんですけど、実際はそう思ってから少なくとも5回くらいは壁を越えられる気がします。限界っていうのは、ある程度は認知の問題で、自分の中で「この辺までだろう」と勝手に限界を作っている部分もあるなあという事を経験上思うのです。自分の中で、「よくあれくらいのやり方で限界だとか思っていたなあ」と過去の自分に対して思うことも多く、その反省を含めて思うのです。


別に仕事に限らず、いろんな事を集中的にやる場合に、何年間もかけて体と精神を鍛錬していって、集中できる量を増やしていく、っていうことが人間はできますよね。


例えば音ゲーでも、ちょっと軽く音ゲーを始めた頃というのはボタン一つ叩くだけで精一杯で、まさか自分が2分間に1800もノートが落ちてくるような譜面を叩けるとか、トップランカーと渡り合えるなんていうのは到底想像ができなくて、目の前にある譜面をクリアするのが必死、みたいなところから始まるわけですけども、「これ以上無理」と思えるような壁を何度も何度も越えているうちにいつの間にか最初からは随分離れた場所に到達していて、自分ができることの範囲が飛躍的に広がっている。僕は5年くらい真面目に音ゲーをやりましたけど*1、毎年1年前の自分から遥かに進化していると感じることができたし、逆にそこまでやるには5年間という長い年月が必要だったと思うのです。


別に「夜中に眠いのに無理して起き続けてゲームをする」みたいな超健康的*2な話をしているのではなくて、DSとPSPを起動した状態を維持しつつ、PS3と360もつけながら、精神的にも自分を鍛えて、1日にプレイできる質と量を高め続けていく、そういうことは最初の入り口で思うよりも遥かに奥が深い長い道のりだと思うということです。


「少し疲れているから休みを取って体を休ませます」と言ってゲームを休む人を見かけます。コントローラを壊さないように必要なときはゆっくり休ませて欲しいと思います。それと同時に、少なくとも1週間安定してゲームに集中できる自分になれるように、日々自分を進化させていく、ということも忘れないで欲しいと思います。20代、30代っていうのは、そういう進化を一番させられる時期だと思うのです。あとから振り返って「随分遠くまで来たな」と思えるように何かをやる能力が増えているというのは、その対象がどういうものであれ素晴らしいことだと思うのです。


「目が疲れたからゲームを離れて仮眠を取る」というのではなくて、「目が疲れたからアクションやシューティングはやめてRPGやシミュレーションをやろう」という事をやるところから、自分の道が始まるんじゃないかなあという気がします。

*1:ほんとに5年くらい真面目にやってる

*2:とても健康という意味ではなく、健康を超越した何かという意味