アニメあたしンちがどうにももやもやする

サザエさん」「ドラえもん」「ちびまるこちゃん」「クレヨンしんちゃん」に次ぐ、そういう感じのポジションを狙ってるんだろうけど、あまりにも迷走しすぎ。
原作の連載は読売新聞日曜版なので、週1話しか出てこない。アニメの方は毎週2話程度はやるので、必然的にアニメオリジナルの回やらなんやらが必要になってくるわけだが、そこがどうにもダメだ。オリジナルストーリー以外でも時間稼ぎをするために、どの層を狙ってるんだかよくわからない料理コーナーもあるが、そこもダメだ。
両方に共通してダメなのは、キャラクターの性格が完全に無視されている点。特に舞台が現代でない、完全に何考えて作ったのかよく分からない話の場合が酷い。あんなに家族の前でやる気満々のユズヒコはなんか違うだろう。両親もなんかまともな方向でやる気満々なんだよなあ。みかんはどうでもいい。
みかんが空気で母が主人公っていう方向性は原作とさほどぶれてないのかもしれないけど、性格が「一般的なマンガの主人公の性格」になってしまっている。原作の「よく分からない母」を生かせないならこのキャラクター達で話を作る意味がないんじゃないか。
料理コーナーも、あの母が料理の先生っていうのが違うだろうと。原作で「この母は料理が上手い」なんて描写あったっけ?一貫して下手だと描かれてると思うんだが。
むしろ原作者何も言わないのかこれ。


どうにもあの母をスーパーマンに仕立て上げたがってる節があるように思える(特に原作と乖離している点がそんな感じ。悪い方向に性能を弄られてることはない)。あえて穿った見方をするが、婦人団体かなんかがついてて「母は強し」みたいな印象を植え付けようとしてなんかやってんじゃねーのかなーと。そういうのは「サザエさん」が押し付けがましくない程度にやってくれてるからいいんだよ。


もしかして主婦向けに作ってるつもりなのか?だとすると割と合点がいくか、なー…?