ワンダと巨像 タイムアタッククリア

やはり6体目は大暴れをさせないためのプロセスがあった。

CMの「最後の一撃はせつない」について

はてな界隈しか見てないが「CMの通り、最後の一撃は切ない」とか「CMの通り、虚無感が」とかいう感想があった。まあどう思おうが自由、俺が口を挟むところじゃないんだが、これってあのCMがなかったらほんとにそう思ってたかな?と軽く疑問に思ったわけで。
俺はモンハンでクックを蚊のように狩りまくってたので、最後の一撃のあとカメラアングルが変わってスローになる演出では何も感じなくなっただけかもしれないけど、切なく感じるための説明がゲーム内に皆無なのでそういう感想にはちょっと懐疑的。
決して「CMに踊らされてる!ばーかばーか」という話がしたいわけではなくて、逆に「CMごときがプレイヤーの感想を操作してんじゃねえよ」というか「感想を操作するようなCMってアリなのか?」と思っている。
例の星矢のゲームの隠しコマンドの時に「達成率を100%にするための要素はゲーム内で完結すべきだ」と書いた(はず)けど、要するにこれも「感想云々はゲーム内で完結すべきだ」というのに近い。
初回プレイで「最後の一撃が切ない」かどうかはプレイヤーがその時感じるかもしれないし、感じないかもしれない。でいいんじゃない?けど、エンディングを見た後に「あー、こういうことだったのか!」とプレイ中わからなかった点と点が線になり、次回プレイで「最後の一撃は切ない」と感じるように誘導すべきじゃねえのかなぁと。言ってみればあのCMは公式による先行ネタバレみたいなもんじゃないか?なんか納得しかねる。

ちょっと追記

 この「ワンダと巨像」の目的は巨像を探し、倒すこと。ゲーム全体の尺の大半を巨像との戦闘が占めるという、バトルをメインとしたシンプルなゲーム内容だ。昨今のゲームにしては珍しく、オープニング後は会話やシナリオデモを極限までカット。クライマックスまでストーリーを全く動かさないという特殊なシナリオ構成になっている。この“ストーリーを説明し過ぎない”ということが、ユーザーの想像の余地を残すことにつながっている。また、そのおかげで、純粋にゲームそのものを楽しめるという人もいるだろう。
GAMEWatch PS2ゲームレビュー「ワンダと巨像」

ここんとこ同意。ただ、想像の余地を残してそうなせいで余計に印象操作CMが納得いかん。
ちなみに、俺の最後の一撃の感想を書いてなかったが、例によって「達成感」しかない。ぜったいみんな最後「っしゃー」とか言ってるはず。

ゲーム自体はそこそこ面白いんだよ

「一度倒し方が判ってしまうと楽勝でつまらない」と思ってたが、タイムアタックを一通りこなしたところで、その倒し方を完璧にスムーズに実行するのはそれなりに難しい。むしろ倒し方を知った上でのタイムアタックが本番だと思ってもいいくらいに、この骨はまだしゃぶれる。
はてなで誰かが(ごめん、メモってなかった)「山が動くロッククライミング」と形容してたけど、まさにそう考えればタイムアタックがあって然るべき、そここそ楽しむべきと思えるんじゃなかろうか。

世界観とか

ICOやってない(そのうちやる)んで、ワンダだけで感じたところだけど、ここまで何も居ないとさすがにつまんない。バロックとかパンツァードラグーンみたいな荒廃してる世界は超好きなんだけど、これはどうもしっくりこない。
これだけフィールドが作ってあるゲームは散歩するだけでも結構楽しめるタイプなんだけど、あんまり散歩する気にもならない。生き物とか動くオブジェとか登れるオブジェがもうちょっと欲しかった。あと移動がかったるいのでその分の印象でマイナスになってるのかも。

買い?

わかんない。面白いとは思うけど、正直定価ではオススメできないかも。
サルゲッチュの所為で「すぐにベスト出るよ」説がまことしやかにささやかれてるのもなぁ。ほんとにそのうちすぐ出そうな気がするし、今すぐ話題に乗りたい!ワンダに萌えたい!って人以外は無理して買わなくてもいいかも。
まあ、ICOファンは無条件で買ってるよね?

3D酔いする人はとりあえず買い控えた方が無難かも

俺は3D酔いしないからよくわかんないけど、ブンブン振り回されるとこは危ない気がした。大抵のゲームは背景を見ないでキャラだけに注視してれば酔わないと思うんだけど、このゲームはカメラが主人公を常に中心に捉えてるわけではないので、他のゲームより酔う可能性が高そう。

一応補足

俺がダメな点を挙げる時は「評価する価値のあるゲーム」と評価した証拠なので、「クソゲーだから扱き下ろしてる」わけではないです。
ほんとにつまんないと何も書けないし。