電波男 第一章

遅まきながらも熱い感想が目に入ったので即購入。第一章まで読んだところでの感想。
第一章の感想は「リアル女に対する諦めが足りないオタクはかっこわりい」。

この後は長いしちょっと逸れるので↓
本田透氏は「2次元に生きる!」としながらもいきなり3次元の女性に未練タラタラなのがモリモリ読んで取れた。読んで取れるっつうか、こんなことを書いてること自体が未練アピールでしかない。
休み時間に仲間に入れてもらえなかった子が「お前達なんかとは遊びたくないよ!バーカ!」っていうのは、ほんとは一緒に遊びたかった子が吐くセリフであって、ハナっから仲間に入りたいと思ってない子は「ドッチボールしようぜ!」なんて会話に耳を傾けずに伝記の漫画なんかを読んでたりしたはず。
だから「恋愛なんて顔のいい人がすることなんだよ!資本主義に冒された豚どもめ!俺には○○たんがいるもんね!・・・・・・チェ」っていう感じだが、なんかこれが駄目。○○たんに対して本気の気持ちがあったら3次元に未練なんて残ってないはずだ。そういうオタとしても中途半端な姿勢がなんかかっこわりい。
まあ、「萌え」は「萌え」であって「愛」ではないというのはわかってる。「こっちのアニメでは○○たん萌え、こっちのアニメは××たん萌え、こっちのゲームは△△たん、原作だと□□たんだけどね」っていうような3股4股どころか、(よく見る作品数)股くらいの無茶な浮気は決して本気ではないでしょう?「○○たんに一生捧げる!」が5年以上続いてる人ってそうそういないでしょう。そんな萌えにも愛にも本気になれない姿勢がかっこわりい。
どうせモテないんだからかっこよくありたいとか思おうぜ。
げんしけん」で咲ちゃんに「彼女欲しいと思ったことないの?」と尋ねられて斑目が「欲しくなくはない」と答えるシーンがあったが、これは本田氏を含めたモテないオタクの中途半端さを如実に表してると思う。この一言はつまり「テレビから出てきたり、空から降ってきたり、隣に住む幼馴染が突然言い寄ってきたら彼女にしてもいいけど、自分から積極的に彼女を作りたいとまでは思わない」という、オタクの恋愛に対する極めてパッシブな気質が現れている(良く言えばオクテ)。
「俺は女に媚びない!」って姿勢はかっこいいんだけど、ここは「欲しくなくはない」ではなく「俺には○○たんがいるから3次元の女はいい」って言えるようになるべき。どうせ最終的にキモがられるのがわかってるんだから、かっこよく散ろうぜ。
だがそれをさせないのが女の言う「××君って彼女とかいないの?」である。これはラブコメやギャルゲなどでしばしば見られるセリフだが、このセリフを吐く女は自分にちょっと気があるように錯覚してしまうのでつい「い、いないけど」「できるんなら欲しいと思う」とかそんな流れを作られて(;‘ー‘)。o○(こいつ何期待してんだよキモっ)とか思われてしまうのだ。

でも『「池鶴関係」から「寅別関係」へ』の話には超納得。今年に入ってすぐやらかした。#彼女が(恋愛とは別のベクトルかもしれんが)好意を持ってたのは「彼女のことが好きな俺(=男)」ではなくてウォッチ対象としての「好きな男の話をする俺(=ホモ)」だったんだろうなぁ。最初からバイだっつってたのになぁ。「被愛妄想」だったのかもなぁ。

つーか最初の方で女性と喫茶店に行った話とか出てるんだが、ほんとのほんとに恋愛資本主義の輪から外れてたらそんな機会すら与えてもらえないと思うんですが。このことから、本田氏は最底辺よりかなり上のはずなのに、自分が最底辺の人種であるかのように書いてるのが引っかかる。まあ、ほんとのほんとに最底辺なら未練残るようなこともないもんね。

彼は4章までにかっこよく2次元の国に飛び立てるのだろうか。っつうことで第一章の感想終わり。



俺はモテないオタクだが結婚は諦めてない。どんだけかっこ悪かろうがはじき出されようが惨めだろうが輪に入ることを諦める気はない。つーかある程度マゾ化が進むと惨めなのが辛くなくなるので快適。
というか子供が欲しい。今朝もとくダネで幼稚園で茶道や剣道が〜って話の時に、今日習ってきたことを嬉々として話す子供が可愛くて仕方がなかった。俺も子供欲しい。